■富山のかまぼこ
富山のかまぼこにはどこのかまぼこにもない大きな特徴があります。
「かまぼこにいつもついてくるあの板がない!ことです。
はじめて蒲鉾を買いに行った時はあわてました。板付きがスーパーに売っていないんです。あるのは丸くて渦巻きのかまぼこでした。板がついてあるものを発見してもベニヤ板よりも薄い板がかろうじて張り付いているだけです。
なぜかまぼこに板がないのでしょうか。それは、北前船の時代までさかのぼらないとなりません。北海道の昆布を積んだ北前船は富山を中継点として九州まで運んでいました。このため、昆布は多量に富山にはあったのです。
そこで、板の代わりに昆布で蒲鉾を巻くことが考案されたようです。それは、それは、とてもおいしい昆布蒲鉾の誕生です。
魚も豊富に獲れるため細工蒲鉾など工夫をこらした蒲鉾がたくさん作られるようになったのです。
昔から富山では、結婚式には細工蒲鉾が送られる習慣があります。
ところが、ここにある問題が生じます。
県外から来た結婚式のお客さんたちは列車に重い重いとても大きな細工蒲鉾を持っていくことができなかったのです。すると悲劇かな蒲鉾は、泣く泣く富山駅のゴミ箱に捨てられることがとても多かったのですよ。
いまでは、流通が発達していますからそのようなことにはなりません。
ご自宅までお届けすることができるわけです。
■蒲鉾
|
昆布で巻かれた渦巻きのかまぼこ
富山名産 昆布巻かまぼこ(小巻) 富山蒲鉾の定番。家庭で愛される味です。この昆布蒲鉾は、酒によく合います。この蒲鉾の為に、富山のかまぼこは板がなくなったのでしょうか
|
|
柔らかいかまぼこ
やわらか 富山蒲鉾の定番。家庭で愛される味です。とてもやわらかくておかず、おやつ、おつまみにもよく合います。
|